掃除機の選び方

掃除機の選び方、比較、検討の仕方、特徴について基本を簡単にご説明します。

生活に欠かせない家電のひとつとして挙げられる掃除機。

すっかり定着してきたサイクロン式や、話題になったロボット掃除機など、さまざまなタイプがありますね。

どれを選んだら良いのか迷ってしまいますが、生活スタイルやお部屋の広さなどを考えて、自分に合った掃除機を上手に選択しましょう。

 チェックポイント1
掃除機のタイプを選ぼう

現在販売されている掃除機を大きく分けると、以下の4つのタイプに分類されます。

以前は肩に掛けて使う“ショルダータイプ”もありましたが、今はほとんど見かけなくなっているようです。

●キャニスタータイプ

本体に車輪が付いているもので、一般的に掃除機というとこの形を想像する人が多いでしょう。

パワーもあり、広いお部屋を掃除するのに向いているので、ご家庭でメインの掃除機として活躍してくれます。

集じん方法や排気方法などさまざまなモデルが販売されていて、一番選択肢が多いのがこのタイプです。

本体の大きさや車輪の走行性などを工夫しているモデルも多いので、実物を手に取って使い勝手を確かめて購入すると失敗しません。

狭い場所や階段などの掃除には不向きで、本体が大きいモデルでは使いにくく感じてしまうこともあります。

●スティックタイプ

本体にヘッドが付いているスティック型の掃除機です。

コードレスのモデルが多く、お部屋の隅に立てて収納できたりと使い勝手が良いのが特徴です。

ただし、キャニスタータイプと比べるとパワーは小さめで、コードレスのモデルは使用時間が限られてくることが難点。

広いお部屋全体を長時間お掃除するのには、あまり向いていません。

頻繁に汚れるキッチンやダイニングの隅に置いて、汚れに気がついたらサッと掃除する…といった使い方がピッタリです。

階段の掃除にも向いています。

また1人暮らしのワンルームや小さめの事務所など、狭いお部屋ならメインの掃除機としても活躍してくれます。

●ハンディタイプ

クルマの中やデスクの上を、ちょっと掃除するのに便利なタイプです。

コードレスのモデルが多く、テーブルやイスの食べこぼし、パソコンのキーボードのホコリなど、細かな部分の掃除に向いています。

コンセントや車のシガーライターにつなぐタイプと充電式のものがありますが、パワーは小さめ。

スティックタイプにもなる商品もあります。

安価で販売されている物が多いので、2台目・3台目の掃除機として持っていると便利でしょう。

●ロボットタイプ

最近話題になっているロボット掃除機。

丸い円盤形のデザインで、スイッチを入れると床を動き回り、自動的にホコリやゴミを集めてくれます。

家を空けることの多い忙しいご家庭では、外出中に掃除をしてくれるので便利です。

掃除機のタイプを選ぼう
 チェックポイント2
集じん方法で選ぼう

従来の紙パック式に加えて、ここ10年ほどで一気に普及したサイクロン式。

2種類の集じん方法を、コストやメンテナンスなどの観点から比較してみましょう。

●サイクロン式

サイクロン式は、ヘッドから吸い込んだ空気を旋回させ、ゴミと空気に分離してゴミだけをダストカップに集める集じん方式です。

カップに直接ゴミがたまるので、紙パックなどの消耗品を購入する必要がないところがメリット。

ランニングコストがかからずに済みます。

さらに、紙パック式のようにゴミがたまってくると吸引力が落ちる…といったこともありません。

ただし、ゴミを捨てる際に細かなホコリが舞い上がったり、カップやフィルターを定期的に掃除しなければならない、紙パック式より吸引力が弱いなどのデメリットもあります。

最新のモデルでは、ゴミを圧縮して舞い上がりを防いだり、自動的にフィルターを掃除してくれる機能を搭載した製品も発売されていますので、気になる方はそれらのモデルを検討してもよいでしょう。

●紙パック式

紙パックがフィルター代わりになってゴミを集める、昔からおなじみの方式です。

ゴミがたまったら紙パックごと捨ててしまえばいいので、手もさほど汚れず、細かなホコリが舞いあがることもありません。

紙パックを交換する以外に、フィルターの掃除などのメンテナンスが必要ないこともメリットでしょう。

紙パックがいっぱいになると、吸引力が落ちてしまうのが難点ですが、もともとのパワーが強いのでしっかり掃除をしたい人には向いています。

紙パックを定期的に購入する必要があり、コスト面ではデメリットとなります。

紙パックはフィルターの役割も果たしていますので、メーカー指定のものを使わないと、排気が悪くなる可能性があります。

クリーンな排気を謳っているモデルほど、紙パックの価格が高くなることが多く、注意が必要です。

 チェックポイント3
ヘッドのタイプで選ぼう

集じん方法と並んで重要なのが、吸い込み口(ヘッド)のタイプです。

ゴミを効率よく吸引するカギとなる部分ですので、しっかり確認しておきましょう。

最新モデルでは、ヘッドにシートを巻き付けて、ゴミを吸引しながら床掃除ができるものや、ヘッドにLED照明がついているものなど、さまざまなタイプがあります。

●モーターヘッド

ヘッドに装着されているブラシを、モーターの力で回転させることでゴミを集めるタイプ。

ゴミを掻き出す力が強く、絨毯・カーペットの掃除に最適です。

高級機種に搭載されていることが多いのですが、モーターを付けているためヘッドが大きく重いものもあります。
モーターヘッド
●エアタービンヘッド

ヘッドのブラシを吸い込む空気の力で回すタイプ。

モーターが付いていませんので、ヘッドが小さくて軽く、扱いやすいのが特徴です。

比較的安価なモデルが多いようです。

ゴミを掻き出す力はモーターヘッドに比べると小さくなっています。

フローリングや畳のお部屋なら、こちらのヘッドでも充分お掃除できます。

 チェックポイント4
吸込仕事率・ダストピックアップ率をチェックしよう

掃除機のカタログでは、吸込仕事率やダストピックアップ率という言葉を頻繁に見かけます。

どちらも掃除機の能力を示す数値なのですが、どのように判断したらよいのでしょう。

それぞれの数値を正しく判断する方法をまとめてみました。

●吸込仕事率とは

掃除機の吸引力を示す目安として使われていて、単位はワット(W)です。

日本電気工業会規格によって2007年から定められているもので、国内メーカーのモデルは、この目安を主に採用しており、カタログなどによく記載されています。

測定方法は、新しいフィルターを装着した本体にホースと延長管をまっすぐ取り付けて、延長管の先端部分の風量と真空率を測ります。

この数値に決められた係数を掛けて、吸込仕事率が割り出されるそうです。

数値が大きいほど吸引力が強い、ということになりますが、この数値はあくまでも吸引力のみで、ゴミを吸い込む能力を表しているものではありません。

吸込仕事率の測定は、ヘッドを取り外した状態で行われますので、同じ数値の掃除機であっても、モーターヘッドを装着した場合とエアタービンヘッドを装着した場合とでは、ゴミを吸い込む能力には差が出てくるということです。

ほかにも様々な要素によって変わってきますので、吸込仕事率だけで掃除機の能力を一概に判断することはできません。

吸込仕事率は、あくまで吸引力の大きさだけを示すだけ、としてとらえると良いのではないでしょうか。

●ダストピックアップ率とは

ゴミを吸い込む能力を総合的に表す目安として使われています。

床に定められた量のゴミをまいて、定められた条件で吸い込んだ場合に、どのくらい吸い取ることができたかをパーセント(%)で示したものです。

実際の使用時と近い条件で測定された数値ですので、掃除機のゴミを吸い取る能力を表すものとしては最も妥当であると言えます。

ダストピックアップ率は、国際電気標準会議で定められていて、主に海外メーカーの製品はこの目安を採用していることが多いようです。

日本でも、日本工業規格が「じんあい除去能力」として測定基準を定めていますが、国内メーカーはダストピックアップ率よりも、吸込仕事率を採用している場合が多いのが現状です。

 チェックポイント5
購入前にスペックを確認しておこう

掃除機は毎日のように使うアイテムですから、使い勝手をきちんとチェックしておきたいもの。

購入前に、必ず確認しておくべき項目を集めましたので、参考にしてください。

●サイズ・重量・操作性

ゴミを吸い取るパワーだけで掃除機を選んでしまうと、本体の大きさや重さがネックになって使いづらい…なんてことにもなりかねません。

本体の取り回しの良さや、ヘッドが自走式かどうかなど、ラクに扱えるかどうか操作性もしっかりチェックしましょう。

また、収納時にどれだけ小さくできるかも重要。

ヘッドやホースを、いかにコンパクトに収納できるか、という点を確認しておくと良いでしょう。

●動作音の大きさ

夜にお掃除をする機会が多いご家庭や、小さな赤ちゃんがいるご家庭などでは、音の大きさもポイントになります。

掃除機はどうしても大きな音が出てしまう製品ではありますが、静音設計や静音モードが搭載されているモデルもありますので、気になる方はチェックしておきましょう。

●排気クリーン

掃除機は細かなホコリを舞い上げてしまうもの、というイメージがありますが、最近では目の細かなフィルターなどを使って、できるだけハウスダストを舞い上げない工夫がなされたモデルが多くなっています。

購入予定のモデルが、どれだけ排気にこだわっているかもチェックしておくべきポイントでしょう。

排気がクリーンなだけではなく、お掃除が終わった後に空気をキレイにしてくれる空気清浄機能が付いた掃除機までありますので、アレルギーや花粉症などで悩んでいる方は、検討しても良いかもしれません。
購入前にスペックを確認しておこう
 チェックポイント6
メーカーサイトをチェックしよう

●東芝 (TOSHIBA)

メーカーサイト:http://www.toshiba.co.jp/living/cleaners/index_j.htm

静音モデルに定評があったメーカーですが、最近では業界初となるW(ダブル)分離サイクロンを搭載したモデルが人気です。

集めたゴミを除菌するUVライトを付けたり、隙間や高いところまでラクに掃除できるノズル、持ちやすいグリップなど、使いやすさに配慮したモデルを多くラインナップしています。

運転音の静かなロボットクリーナーも人気があります。

 

●パナソニック (Panasonic)

メーカーサイト: http://panasonic.jp/soji/

ハウスダストの量や床面をセンサーで判断し、自動的にパワーセーブを行うエコナビ機能や、フローリングを拭き掃除したようにキレイにしてくれる機能など、プラスアルファの機能で人気があります。

本体だけではなくノズルや延長管でも運転音を抑える工夫がされた、業界最高水準の低運転音化設計など、静音性にも力を入れています。

 

●シャープ (SHARP)

メーカーサイト:http://www.sharp.co.jp/souji/

国内メーカーとしては、初めてサイクロン式の掃除機を発売したシャープ。

最新モデルでは、床をお掃除しながら空気中のハウスダストやホコリもキャッチしてくれる機種が登場しています。

本体の取り回しやすさや静音性にも工夫がされていて、使いやすいモデルを揃えています。

 

●日立 (HITACHI)

メーカーサイト:http://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/

サイクロン式と紙パック式の両方に力を入れているメーカーです。

早くから排気にも注目していて、吸い込んだゴミを99.999%逃さない、クリーンな排気システムを謳っています。

延長パイプやヘッドに、新開発した軽い素材を用いて操作性をアップさせるなど、使い勝手を考えた工夫もなされています。

 

●ダイソン (dyson)

メーカーサイト:http://www.dyson.co.jp/

サイクロン式の掃除機を世界で初めて開発したイギリスのメーカー。

画期的なデザインや性能で日本でも大ブレイクし、サイクロン式を普及させる立役者となりました。

吸引力が衰えないのが自慢ですが、運転音が大きいところが難点と言われています。

最近では日本のユーザーの住宅事情も考慮し、狭い場所でも取り回しの良いモデルを発売し、人気があります。

 

●アイロボット (iRobot)

メーカーサイト:http://www.irobot-jp.com/

円盤形のお掃除ロボットの元祖といえるアメリカのメーカー。

1990年に創業以来、家庭用お掃除ロボット「ルンバ」や、NASAの火星探査ロボットなどのデザインを手がけています。

「ルンバ」は、世界的大ヒットとなった500シリーズに加え、障害物を感知するセンサーと情報伝達部分を改良した上位モデル、700シリーズが発売されて人気を得ています。