空気清浄器の選び方

空気清浄機の選び方、比較、検討の仕方、特徴について基本を簡単にご説明します。

タバコやペットのニオイの脱臭、花粉やインフルエンザウイルスの除去など、さまざまな機能を備え、ご家庭の必需品となりつつある空気清浄機。

現在は、加湿機能を備えた加湿空気清浄機が主流となってきて、ますます需要が高まっています。

高性能のモデルが次々と登場していますから、どの製品を選んだら良いのか迷っている方も多いことでしょう。

そこで、空気清浄機を選ぶ際のポイントを分かりやすくまとめていますので、参考にして下さい。

 チェックポイント1
空気清浄機の特徴を理解しよう

空気清浄機を使ってできることを整理してみましょう。

大きく分けると「集じん」と「脱臭」の2つの機能があります。

「集じん」とは、空気中に漂っているホコリやウイルス・カビ・タバコの煙などの汚れや、花粉・ダニの死骸などのアレルギーの原因となる物質をフィルターに吸着して除去する機能のこと。

モデルによって除去できるものが多少違うので、カタログなどでチェックし、ご自身の目的に合うモデルを選ぶとよいでしょう。

「脱臭」とは、タバコやペットのニオイ、料理臭やホルムアルデヒドなどの化学物質のニオイなどを取り除く機能のことです。

最近は、この2大機能に加えて「加湿」機能も搭載しているモデルの人気が高まっています。

当初は、ホコリやチリが舞い上がるのを抑える目的で搭載されたのですが、最新機種は専門の加湿器と同様の性能を持つまでに進化しています。

空気清浄機の特徴を理解しよう

 チェックポイント2
空気清浄機のタイプを選ぼう

空気清浄機には、大きく分けると3つのタイプがあります。

タイプによって空気清浄の性能やスピード、動作音などに違いがありますので、違いを見比べてご自身の使用目的に合ったタイプを選びましょう。

●ファン(機械)式

大手メーカーの主力の方式です。

ファンを回して吸気&排気を行い、その空気をフィルターでろ過することでホコリやチリやアレルギー原因物質を取り除くタイプです。

強力に空気を循環させ、すばやく集じん・脱臭します。

小さな雑菌やチリまで除去するために、目の細かなフィルターを使う必要がありますが、フィルターが細かくなればなるほどファンを強力に回すための電力も必要となります。

●イオン(電気)式

高圧放電を行って空気中のチリやホコリを帯電させ、プラスの電気がマイナスの電気に引き寄せられる性質を利用して集じんするタイプです。

ファンを回さないので、動作音がほとんどなく、電力消費量も少なくなっていますが、空気清浄の機能はファン式に劣るため最近ではあまり販売されていません。

●ファン+イオン(電気)式

ファン式にイオン(電気)をプラスしたタイプで、ダイキンがこの方式を使っています。

ほこりや花粉を電気の力でキャッチし、高性能フィルターでしっかり吸着します。

 チェックポイント3
清浄性能をチェックしよう

空気清浄機が持つ機能の中で、メインの機能。

空気を清浄する性能がどれだけあるのかを、しっかり見極めて選ぶことが大切です。

そのための目安となるポイントをいくつか挙げてみましょう。

●適用床面積

空気清浄機のカタログによくある、「適用床面積~○畳(○○㎡)」といった表記は、日本電気工業会で定められた基準に基づいていて、『たばこ5本分の空気の汚れやガスなどの汚れを、30分でキレイにできる広さ』を表しています。

(たばこの有害物質、一酸化炭素などは除去できません。)

この表記とあわせて、「清浄時間の目安 ○畳なら○○分」といった表記も見られますが、この場合は、「適用床面積の部屋なら30分かかる清浄時間を、○畳まで狭くした場合は○○分まで短縮できる」ことを表しています。

適応床面積が広ければ広いほど、清浄時間の場合は時間が短いほど、清浄性能が高いことを示す目安となります。

●吸気・排気性能

ファン式やファン+イオン式の空気清浄機の場合、清浄機能を見極める上で重要なポイントとして挙げられるのが、吸気&排気の性能です。

各メーカーが独自に研究を重ね、前面や背面などさまざまな方向から吸気や排気を行って空気の循環を促すように工夫されたモデルを発表しています。

お部屋の形状や気流を計算し、効率よく空気を清浄できるように設計されているか、という点もチェックしておきましょう。
空気清浄機の吸気・排気
 チェックポイント4
メーカー独自のイオン発生機能をチェックしよう

最近の空気清浄機のトレンドとして、加湿機能とイオン発生機能を付加したモデルに人気が集まっています。

浮遊するアレル物質やカビ菌の除去、脱臭、静電気の抑制といった効果を狙っています。

特にイオン発生機能は、メーカーごとに異なった方式を採用していますので、ユーザーの好みが分かれるところでしょう。

そこで、各メーカーのイオン発生機能について簡単にまとめてみました。

ご自身の使用目的に合わせて、お好みのモデルを選択してください。

●プラズマクラスター (シャープ)

空気中の水分と酸素にプラズマ放電することでプラスとマイナスのイオンを発生させ、これを放出するもので、お部屋に浮遊しているウイルスや雑菌の表面にあるタンパク質と反応させて分解・除去します。

●ナノイー (パナソニック)

水に包まれた微細なイオンを放出し、壁や床に付着したり空気中を漂っている雑菌・ウイルスと反応させて無力化したりする技術。

水に包まれているので、加湿効果や美肌効果も期待できますし、イオンが長持ちして部屋の隅々まで行き届くのが特徴です。

●ピコイオン (東芝)

ナノより小さなピコイオンを放出し、雑菌やウイルスの表面を取り囲むことで、ウイルスなどの活動を抑制する技術です。

ダニの死骸や花粉などのアレル物質や、臭い分子も抑制します。

 チェックポイント5
使い勝手・ランニングコストをチェックしよう

空気清浄機には、使用してみて初めて分かる落とし穴がいくつか存在しています。

購入前にあらかじめチェックしておくと、失敗が少なくて済みますね。

●フィルターの寿命やコストは要チェック

空気清浄機の性能を保つために、定期的なフィルター交換などのメンテナンスが必要となります。

フィルターの寿命はメーカーやモデルによって異なり、1年程度のものから、長いものでは10年間交換が不要なものもあります。

当然、寿命が長いものの方がコストはかからずに済みますが、寿命が短いフィルターの場合、本体購入時にあらかじめ交換用フィルターを数枚セットにしているものもあります。

フィルターの寿命や、交換フィルターの値段なども確認しておきましょう。

●運転音を確認しよう

空気清浄機能を強にすると、動作音が大きくなってしまうことが考えられます。

寝室で就寝中に使用する予定がある方などは、できるだけ動作音が小さなモデルを選ぶとよいでしょう。

カタログを見ると、動作音がdB(デシベル)で表示されていますので、必ず確認しておくことをオススメします。

一般的に、会話をしているレベルで40~60dB、ささやき声なら10~30dB程度と言われていて、空気清浄機能を強にした場合に、50dBくらいになるモデルが多いようです。

音が気になる方は、サイレントモードや静音モードの動作dBの数値を確認したほうが良いでしょう。

●消費電力もチェックしておこう

空気清浄機はエアコンや暖房器具などと同様に、長時間使用し続ける製品です。

消費電力や1時間当たりの電気代などをチェックし、納得した上で購入・使用することをオススメします。

一般的に、空気清浄機能を静音にした場合は10W以下、強にした場合に消費電力量が70~80W前後になるようです。
空気清浄機の消音性能や消費電力もチェックしておこう
 チェックポイント6
メーカーサイトをチェックしよう

空気清浄機は各メーカーが、独自の技術で高い性能を競っています。

メーカーサイトには、それぞれのモデルのスペックや独自技術について細かく記載されていますので、自分に合ったモデルを探す際の参考にしてください。

●ダイキン (DAIKIN)

メーカーサイト:http://www.daikinaircon.com/ca/

空調機器の専門メーカーで、早くから空気清浄機にも力を入れています。

ファンによるフィルター集じんと電気式の集じん方法を併用しているのが特徴で、集じん・脱臭性能に定評があります。

最近は、ストリーマ放電で除菌やウイルス抑制する「光速ストリーマ」技術を採用したモデルを売り出しています。

また、いち早く除湿機能を搭載したモデルを開発したことでも知られています。

 

●パナソニック (Panasonic)

メーカーサイト: http://panasonic.jp/airrich/

独自に開発した微細イオン「nanoe(ナノイー)」を放出することで、除菌やアレル物質の除去、ウイルスの抑制などを行う加湿空気清浄機が人気です。

ナノイー技術のほかに、気流を制御する集じん技術にも力を入れていて、前面の大きなパネルを可動して風量を調整する「メガキャッチャー」を搭載したモデルを多くラインナップしています。

 

●シャープ (SHARP)

メーカーサイト:http://www.sharp.co.jp/kuusei/

加湿機能を搭載した空気清浄機が大ヒットしたシャープ。

最近は、独自技術の「プラズマクラスター」でさらに人気を博しています。

部屋全体の空気を効率よく吸い込む気流設計にもこだわっていて、大きなお部屋用のモデルからコンパクトサイズのモデルまで豊富にラインナップしています。

 

●東芝 (TOSHIBA)

メーカーサイト:http://www.toshiba.co.jp/living/air_cleaners/

節電や節水など、環境に配慮したエコ家電で売り出している東芝。

加湿空気清浄機には、繊維の中にまで入り込む微細な「ピコイオン」や「プラチナナノコロイド」の技術を採用して、除菌や脱臭機能を強化しています。

 

●日立 (HITACHI)

メーカーサイト:http://kadenfan.hitachi.co.jp/airclean/

空気清浄機能や加湿・除湿・脱臭機能に加え、肌保湿や衣類乾燥など便利な機能を搭載して、1台7役の多機能空気清浄機が人気となっています。

最新モデルでは、さらに脱臭力を強化。

あらゆる臭いをキャッチするトリプルフィルターや、アレルオフHEPAフィルター、ダチョウ抗体フィルターなど新技術を採用したフィルターにも力を入れています。

 

●アマダナ (amadana)

メーカーサイト:http://www.amadana.com/collection/air_cleaner.html

日本を代表するデザイン家電ブランド。

空気清浄機はファンを使わないイオン式とファン式の2種類をラインナップしています。

極力ムダを省いた、シンプルでコンパクトなデザインには定評があります。