オイルヒーターの選び方

オイルヒーターの選び方、比較、検討の仕方、特徴について基本を簡単にご説明します。

 チェックポイント1
オイルヒーターの特徴を理解しよう

オイルヒーターは、石油やガスを使うファンヒーターのように、すぐに部屋全体を暖めてくれる速暖性はありません。

しかし、オイルの輻射熱でじんわりソフトにお部屋を暖めるので、ホコリや騒音、乾燥が気になる方にオススメです。

また、器具に触っても火傷しにくい温度で安全性が高く、特に赤ちゃんがいるご家庭などは検討されても良いでしょう。

機密性の低い木造住宅が多い日本では不向きだと言われていましたが、現在では日本の住宅も欧米並みに高気密になり、オイルヒーターの良さを存分に感じることができるようになってきました。

ただしオイルヒーターは、ほかの暖房製品と比べて、その構造も暖め方も非常に特徴のある暖房器具と言えます。

購入を検討する前に、メリットもデメリットもしっかりと把握しておくことが大切です。

有効範囲:木造6畳程度 /コンクリート15畳程度

速暖性:非常に遅い

換気:不要

燃料:電気

給油:不要

ランニングコスト:約29円/時間(石油・ガスファンヒーター < 石油ストーブ < 電気ストーブ < オイルヒーター)

騒音:静か

●オイルヒーターのメリット

安全性が高い ……… 手を瞬間的に触れても、火傷をしにくい温度に保たれていますし、寝具などが触れても発火しにくいなど、安全性が高いのが特徴です。

クリーンな暖房 …… 石油ストーブのように臭いが発生したり、温風でホコリが舞い上がったりすることもなく、クリーンな暖房器具と言えます。

静か・穏やかな暖房… 運転音がほとんどせず静かなのに加え、急激な温度上昇や下降がなく穏やかな温かさが続きます。

●オイルヒーターのデメリット

時間がかかる …… オイルの輻射熱という特殊な暖房方法を用いているため、部屋全体が暖まるまでに時間がかかってしまいます。部屋の大きさや構造にもよりますが、効果が出るのに1時間は必要な場合が多いようです。

電気代がかかる … 1000~1500W程度の大きな電力を必要とする製品が多く、部屋を暖めるまでに時間がかかることもあって、電気代は高くなりがちです。

扱いに注意が必要 …消費電力の大きさゆえに、ブレーカーの遮断などに注意が必要ですし、テーブルタップでほかの電気製品と同時に使用することなども、避けた方が無難です。

また、内部にオイルが入っている構造上、重量がかなりあるのも特徴。キャスターが付いている製品が多いようですが、移動させる時には注意が必要です。

 チェックポイント2
お部屋の広さに合わせて選ぼう

オイルヒーターは、3~8畳用(1200W)のものと、4~10畳用(1500W)のものが一般的ですが、トイレや洗面所などに最適な、1~3畳用(500W)の小さなモデルもあります。

いずれも、使用する予定の部屋よりも、すこし余裕を持った大きさのモデルを購入するとよいでしょう。

小さなお部屋用の製品を大きなお部屋で使用すると、暖まるまでに時間がかかるだけではなく、余計に電気代がかかってしまいます。

大きいモデルを使ってさっと暖め、暖まったら電源を切る、というのがオイルヒーターの効率的な使用方法です。

 チェックポイント3
機能・デザインで選ぼう
●タイマー機能

オイルヒーター選びで意外と重要なのが、タイマー機能が付いているものを選ぶか、付いていないものを選ぶかという点。

暖まるまでに時間がかかり消費電力も大きいという、オイルヒーターのデメリットを最小限にまでカバーしてくれるのは、タイマー機能であると言っても過言ではありません。

商品によって、オンタイマーだけ、オフタイマーだけというものもありますが、24時間オンオフ両方が設定できるタイマーが最も便利です。

タイマーがあれば、朝起きる時間の前に電源が入るようにセットしたり、就寝時なども一定時間で

電源が切れるようにセットしたりすれば、ムダな電力を消費せずに済みます。

ただし、オイルヒーターは運転音がほとんどないことから、タイマーの作動音(カチカチ音)が気になる製品もあるようです。

音に敏感な方は、タイマーの音を確認してから購入しましょう。

●フィンの形状・枚数

放熱板(フィン)の形で典型的なのは、サーマルカットと言われるじゃばら状のフィンですが、X字型・L字型・F字型などさまざまあって、フィンの形状の違いにより、暖まり具合や全体的なデザインにも差が出てきます。

また、フィンの枚数が多いものは、暖まる時間が早くなりますが、本体のサイズが大きくなることも考慮しましょう。

 チェックポイント4
メーカーサイトをチェックしよう

オイルヒーターは、その特性や適合する家屋などの背景から、ヨーロッパのメーカーが多いのが特徴です。

最近では、オイルヒーターの安全性や体に優しい暖房というイメージが一般に浸透しましたし、機密性の高いマンションなどに住む人が増えたこともあって、日本でも製造・販売するメーカーが出てきました。

人気の高い海外メーカーからお手頃価格の商品を揃えるメーカーまで、オイルヒーターを扱う企業を、国内・海外問わずまとめてみましたので、メーカーサイトで製品の特性をよくチェックして検討しましょう。

デロンギ(De’Longhi)

メーカーサイト:http://www.delonghi.co.jp/

オイルヒーターと言えばすぐにデロンギが思い浮かぶほど、日本でのオイルヒーターの普及に最も貢献したメーカーです。
元々はイタリアの電気機器メーカーで、オイルヒーター以外に、エスプレッソマシーンやオーブンなども人気が高いようです。

  

山善(YAMAZEN)

メーカーサイト:http://www.yamazen.co.jp/

工作機械や産業用機器のほか、一般建材や家庭用機器などを扱う大手専門商社です。
YAMAZENブランドの家電製品を数多くラインナップしています。比較的購入しやすい価格帯の商品が多いのが特徴です。

  

ユーレックス(eureks)

メーカーサイト:http://www.eureks.co.jp/

国内唯一のオイルヒーターを製造しているメーカー。日本のメーカーらしい、細かなタイマー設定や見やすい操作パネル、カラフルなデザインのモデルなどを揃えていて、魅力的です。

  

ディービーケー(DBK)

メーカーサイト:http://www.dbk-group.de/ 日本代理店サイト:http://www.jgap.co.jp/

世界で初めてオイルヒーターを開発したドイツのメーカーです。24時間のオンオフタイマーを備えた、放熱フィン9~10枚の商品が中心です。

  

カズ(kaz)

メーカーサイト:http://www.kaz.com/ 日本代理店サイト:http://www.jgap.co.jp/

世界最大のシェアを誇る、アメリカの加湿器メーカー。オイルヒーターも製造しています。温度調節できるサーモスタッドや、18時間オンタイマー、タオルハンガーなどが付いた商品が主流です。

ディンプレックス

メーカーサイト:http://dimplex.jp/

元々はイギリスで創業した電機機器メーカーですが、ヨーロッパ各国のトップメーカーとの合併により、世界最大クラスの電気暖房機メーカーに成長しました。1960年代に、日本で初めてオイルヒーターを販売したブランドとして知られています。
他社のオイルヒーターとは一線を画す、パネル型のすっきりとしたデザインで、輻射パネルヒーターの速暖性とオイルヒーターの安定性を併せ持つ、ハイブリッドヒーターです。